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かんたんに言えば、まんがへのかかわり方の度合い、です。
まず「シナリオ」から。これは「ポケSP」がそうですが、ストーリーのすべてをボクが考え、脚本(きゃくほん)形式の文章にします。脚本、というのは舞台(ぶたい)しばいや映画、テレビドラマなどを作るときのいわゆる「台本」ですね。登場人物のセリフや行動をストーリーの流れにそって書いたものです。「小説」とちがうのは、そのときの人物の心理描写(しんりびょうしゃ)や説明をあまり書かない、ということかな。
この「台本」をもとに山本先生に、実際のまんがに仕上げていただくわけです。
次に「構成(こうせい)」。これは『ワンダーランド』では「ミュウと波導の勇者ルカリオ映画スペシャルコミック」がそうですね。この場合、すでに映画のストーリーは決まっていますから、ボクがお話を考える、というわけにはいきません。だから「シナリオ」を書くのではなく、どの部分をまんがにするか選ぶとか、どこで区切りにするか、といったように、長い映画を短いまんが用に組み立て直しをする、というのがその内容です。
最後に「原案協力(げんあんきょうりょく)」。これは「ポケモンXDスペシャルコミック」がそうでしたが、この場合はまんが家の先生に、ゲームの内容やポケモンのさまざまな情報を説明したり、ゲームをまんがにするときのポイントをアドバイスしたり、という「アドバイザー」的な役目、ということになります。
にているようでもそれぞれ役割(やくわり)や、かかわり方がちがうため、肩書き(かたがき)もそれぞれ変わってくる、というわけですね。 (日下)
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